鎌岩館の横には、8畳ほどの小さな溶岩洞窟が残っています(非公開)。溶岩洞窟とは、溶岩が冷えて固まる際に、内部に空洞が生じたもののことを言い、大きなものは長さ2kmにもおよびます。 鎌岩館横の溶岩洞窟の内部には、岩の間から伝う清水が滴り落ちていて、古来よりそれを母乳にみたてて、「飲むと乳の出が良くなる」ものだとして考えられておりました。 さらに、母乳から転じて安産にも通じるとされ、洞窟内に安産守護神が祀られるようになりました。現在ではこの安産の神様は小屋内の神棚に祀られております。 ※ 妊娠中の方の登山はお勧めできません。
密教の中で、それぞれの本尊を表すのに「種子」と呼ばれる梵字が使われていて、護符や曼荼羅には仏尊の絵姿を書く代わりに、一文字で仏を表すことのできる種子を用いることが多くあります。 鎌岩の由来となったと言われる「カンマン」という字は、不動明王を表す字であり、鎌岩館にも不動明王が祀られているほか、鎌岩尾根に位置する七合目の小屋の多くが不動明王を祀っているのは、その名の由来と関係していると考えることもできると思われます。 江戸時代に富士講を信仰していた人々が富士講の開祖として崇拝した人物が「角行」(藤原鎌足の子孫。俗名、藤原角行、長谷川角行)です。